体脂肪とは体内に蓄えられた脂肪のことで、人間の体には、余ったエネルギーを脂肪に変えて備蓄しておく働きがあります。
体脂肪は、内臓を外部からの衝撃から守ったり、体を保温したり、ホルモンバランスを調整したりするために、ある程度必要なものです。
しかし、体脂肪を余分に溜め込むと生活習慣病の原因になってしまいますし、不足し過ぎても危険なので、まずは自分の体脂肪の数値を知ることが大切です。
体脂肪の数値は、体脂肪率によって分かり、この数値とBMIや体重を組み合わせると、一つの数値からでは分からなかったことが分かります。
例えば、BMI=25の場合でも、体脂肪率が30%以上であれば、これは内蔵に脂肪が溜まっている「隠れ肥満」ということになります。
体脂肪率は「体脂肪量(kg)÷体重(kg)×100」で計算しますが、体内の水分や血流の影響を大きく受けて変化するので、できれば毎回市販の体脂肪計で計る方がよいでしょう。
適正な体脂肪率は、女性の場合は
~19.9% = 痩せている
20~24.9% = 適正
25~29.9% = 軽い肥満
30%~ = 肥満
となっています。
ただし、体脂肪率は低ければよいというものではなく、特に17%以下になると生理が止まるなどの婦人科系トラブルの原因にもなりますので、要注意です。
一方、男性の場合は「~14.9%=痩せている」「15~19.9%=適正」「20~24.9%=軽い肥満」「25%~=肥満」となります。
体脂肪率は計測時の体のコンディションによって変わったり、性別によって適正な数値が異なるため、正しいダイエットの為には、定期的に自分の体脂肪率を計り、適正数値との差を把握しておきましょう。
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